過ごしていました。
その最中、新米パパがつぶやきました。
「あれ?手に水ぶくれが・・・」
パパが発見した水ぶくれがこちら。
実はコレ、吸いダコなんです。
お腹の中に居る時から既に赤ちゃんは指を吸ったり手の甲を吸ったりして
おっぱいを吸えるその時を夢見て頑張っているんです。
これほどの猛特訓を感じさせる水ぶくれはそうそうありませんが(笑)
赤ちゃんが産まれたら、教えなくてもおっぱいに上手に吸い付いて、
自然と母乳が溢れてくる・・・。
皆さんそうだったらどんなにいいでしょう。
・・・母乳は産まれてすぐに、且つ自然とわいてくる訳ではありません。
1.出産後なるべく早くから(できれば30分から1時間ぐらいで)
2.なるべく沢山の回数を
3.正しい吸い方で赤ちゃんが吸ってくれる事が必要です。
沢山おっぱいを吸い続けることが、
脳に「こんなにも母乳を必要としてる子がいますよ!!!」
という命令となり、(いわば母乳の予約注文ですね)
数日して、ようやく乳汁の量が増え始めるのです。
この予約注文は母乳を出す期間の長さをも決めてしまいます。
予約受付は出産後の約2週間。
この時期が母乳育児成功の鍵を握っています。
母乳育児のスタートは学生時代に経験したであろう合宿さながらです。
まさに体育会系です。
ママは1日24時間、一心不乱に「おっぱいたくさん欲しいです!!」
と予約注文のために、おっぱいを吸い続ける赤ちゃんにお付き合いする事が必要だからです。
「出ないのに可愛そう」
そうおっしゃるママもいますが、月満ちて健康に産まれた赤ちゃんには
母乳が出てくるまで待てる蓄えがありますから大丈夫です。
このおっぱい合宿に耐え抜くには、安産することによって体力を温存することが、
スムーズな母乳育児に一歩近づくポイントです。
妊娠中から体重管理をしっかり行い、お散歩をたくさんして体力をつけておく事が重要なのです。
自然分娩から哺乳類にとって自然な母乳育児。
コレが叶えばどんなに素晴らしいでしょう。
中には、様々な事情でそれが叶わない方もいらっしゃいます。
ですから、挑戦できる条件が揃っているなら是非頑張って頂きたいと私たちはそう考えます。
お産はゴールではありません。
育児の第一関門、おっぱい合宿の始まりなのです。
帝王切開でお産された方も術後の経過が問題なければなるべく早くに始めてのおっぱいを開始しています。
また、上手におっぱいが吸えるまでに時間のかかる赤ちゃんが居たり、
乳汁の分泌がゆっくりなママももちろんいらっしゃいます。
お産も母乳育児も十人十色、個性があって当たり前なのです。
ママと赤ちゃんのペースで進めていきましょう。
私たちは頑張る親子をがっちりサポート致します。
「やっと夢にまで見た本物が飲める!!!」
生まれた瞬間、赤ちゃんはそう歓喜の声を上げて泣いているのかも・・・?